突然ソワソワし始める利用者様。
どうしたのか尋ねると、
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介護の基本は
否定しない 。

かと言ってしっかり準備をして

さあ出かけましょうか?

とはなりません。
(当たり前ですが…)

介護現場は常に人員不足。

全ての利用者の、
全ての発言に細かく対応していると、
何も出来ずに1日が終わってしまいます。


利用者に寄り添い、
ゆっくりと時間をかけてお話ししたい気持ちを抑えつつ、
その時々に出来る限りの時間を取り対応します。

(内心はめちゃくちゃ焦っています)
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利用者様は職員の表情や発言に鋭く反応し、
一歩間違うと、不穏状態へと陥ります。


言葉選びは勿論のこと、
表情、声のトーン、抑揚などの
非言語的コミュニケーション
(言葉によらないコミュニケーション)
が重要視されます。


★非言語的コミュニケーション★
表情や身振り手振りだけでなく、
声のトーン、話すスピード、仕草、
距離感、体の向き、姿勢、視線の向きや高さ、
容貌や体型、タッチング、声色、抑揚の付け方、
服装、髪形、香りなど




限られた時間の中で、
利用者の求める返答を瞬時に導き出し、
程よいタッチングと、寄り添う態度、
優しい言葉がけで、
安心と満足をしてもらう事が大切です。


お話ししても納得いかない様子ならば、
時間があれば散歩などで気分転換してもらうも良しです。


その後、何とか一段落つき落ち着きを取り戻しても、
しばらく経つと「そういえば〜…」と同じ発言を繰り返すのは日常茶飯事です。


まあ、何や感やで何とかやり過ごしている毎日です。


ちなみにそのような利用者様は沢山います。


著名人に家族、知人が多く顔の広い利用者。
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全てを超越したぶっ飛び発言で職員に笑顔をくれる利用者。
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法人の関係者と訴え、職員の処遇改善に前向きな利用者。
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認知症の症状には中核症状と周辺症状が(BPSD)あります。

【中核症状】
◯記憶障害→物事を記憶する能力の低下。
◯見当識障害→見当識(いつ、どこ)が低下。
◯失認・失語・失行
 →失認=知っているものの使い道がわからなくなる。
 →失語ものの名称がわからなくなる。
 →動作の組み合わせなどの行為がわからなくなる。
◯実行機能障害→計画を立て、段取りよく行動出来ない。
◯判断力障害→場に応じた対応が出来ない。理解力の低下。


【周辺症状】
◯徘徊→本人には明確な目的があり行動する。道迷いや行方不明。
◯抑うつ→ふさぎ込む、うつ病のような症状。
◯不安・焦り→失敗や迷惑を考えて出現する。
◯幻聴・幻覚→現実にないものが見える、聞こえる。
◯妄想→客観的にあり得ない考えを確信するようになる。
◯睡眠障害→昼夜逆転などで眠れない。
◯暴言・暴力 →感情のコントロールが出来ず出現する。
など 



認知症の人は常に不安を抱え暮らしています。
認知症への理解と正しい対応力が介護士には求められますね。

ん〜〜〜〜〜〜奥が深い。



伝説の教訓
否定しない!!