介護施設では毎日あらゆるレクリエーションが行われています。


中でもカラオケは手軽に行うことが出来、
利用者にも喜んでもらえるレクリエーションです。


うちの施設では週に3回のカラオケ日を設け、
カラオケ好きの猛者が集まり腕を競います。


ワンテンポ遅れている利用者。
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しかも、周りの利用者も気付いていない。


元演歌歌手?
こぶしとビブラートを効かせまくる利用者。
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職員顔負けの働きで設定や進行を務める利用者。
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そして職員は演歌や昭和歌謡曲に詳しくなっていきます。
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そんなカラオケですがコミュニケーションや、
ストレス発散ツールとしてはもちろんのこと、


緊張感、幸福感、爽快感、痛快感、安堵感、解放感


などを同時に味わう事で、
脳機能の活性化にも効果があるそうです。


楽しい、面白い、嬉しいといった感覚を
皆で共有することで、
QOL(生活の質)の向上にも繋がります。

 
昔の流行曲を歌ったり、聴いたりする事で、
音楽療法、回想法による
認知症予防にも効果があります。


大きな声ではっきり歌う事で、
発声、発語訓練を行う事が出来、
肺機能、口腔機能を高められます。


また、音楽に合わせて体を動かせば
ADL(日常生活動作)の向上にも繋がります。


以上のように沢山の効果が得られ、
実施のハードルも低いレクリエーション、
やらない術はありませんよね? 


演歌や歌謡曲の合間に童謡などを入れ、
皆で歌うと盛り上がります。


慣れてくると、
歌い手の邪魔にならないよう配慮すれば、
楽器の導入もオススメです。


利用者が間違ったり、
失敗した時には、


「大丈夫ですよ」
「次は頑張ってくださいね」 


と気持ちに寄り添い、
優しく声をかけてください。 




そんなレクリエーションとしては人気のカラオケですが、
もちろん嫌いな利用者も存在します。


皆でワイワイするのが苦手、
歌う事自体が嫌い、
歌声に自信がない、
声が出にくい、
歌を知らない、
単純にうるさい、



などなど理由は数多ありますが、
それも一つの意見です。


個人の意思を尊重し、
強引に誘わないようにしましょう。


音量や騒音にも配慮が必要です。
カラオケ嫌いの利用者が疎外感を味合わないよう、
職員が散歩などに連れ出すのも一つの手段です。


カラオケが好きな利用者も、
そうでない利用者も共に楽しめる時間作りが重要ですね。


皆さんの施設が美しい歌声と、
楽しい笑い声で包まれると良いですね。



 伝説の教訓
 
カラオケ嫌いの利用者にも配慮しましょう。